福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

新聞は読むものではない、書くもの。

〇安倍政権が終わってからしばらくなかった、「新聞は読むものではない。書くもの」。奇怪な記事が、今日の読売新聞に上がっていた。

www.yomiuri.co.jp

【銃撃事件で死亡した安倍晋三・元首相の衆院本会議での追悼演説を、自民党の甘利明・前幹事長が行うことが分かった。複数の同党幹部が明らかにした】

【党関係者によると、安倍氏の事務所が昭恵夫人の意向を確認したところ、甘利氏の登壇を希望したという】

 記事の主語が、「複数の同党幹部」や「党関係者」で誰なのかわからない。「安倍夫人の意向」と書きながら、安倍夫人に直接取材した形跡はない。普通の新聞社なら、このようなネタでは絶対に記事にはできない。これで書けるなら森友問題の時だって、「首相官邸から理財局に直接電話がかかってきて、首相夫人からの要望で本来近畿財務局がやるべき公有地の売却業務に本省が携わることになって、異例の売却が行われた。複数の財務省関係者が明らかにした」と記事にできたはずだ。

【立民の西村幹事長は26日、党本部で記者団に「追悼演説は他党の議員が行うのが通例だ。自民党のための追悼演説なのかと言わざるを得ない」と述べ、自民に再考を求めた】

 主語が明らかになっているのは、ここだけだ。つまり、この記事の言わんとしていることは、「遺族の意向なんだから野党はいちゃもんをつけるな」ということだ。

 こんな記事を書かせるのは、きっとあの人なんだろう。それだけ、甘利氏の国会追悼演説には何か後ろめたいことがあるということだ。