福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

必勝しゃもじの入ったうまい棒の段ボール

〇これを見れば、世界の人は日本の首相を〇〇だと思うだろう。うまい棒の大きな箱を持たされた政府の人も、中身が必勝しゃもじだと知っていれば穴に入って隠れたいような気持だっただろう。

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 戦争は、WBCのように娯楽として勝った負けたを眺めるものではない。国の存亡を賭けた、民族の命運を左右する力の衝突である。負けた国がどうなるかは、本当は日本が一番身に染みてわかっているはずなのだが、この首相も含め全く実感がないことが戦後日本の堕落の根本的な要因だ。

 そして、日本は傍観者ではない。この戦争とどう関与するかで戦後の新しいレジームでの今後数十年にわたる日本の国際的な地位が決まる。総理大臣はその極めて難しい行動の判断をする最高責任者である。自らの歴史的役割についての自覚があれば、応援団気取りで必勝しゃもじを贈るような気分にはならないだろ。中国の習近平国家主席がロシアのプーチン大統領と会談しているのとほぼ同時にゼレンスキー大統領と会う意味なども、あまり真剣に考えなかったのだろう。贈られたゼレンスキー大統領の頻繁に更新されるツイッターを見ても、必勝しゃもじを贈られてことはおろか、岸田総理が訪問したことすら書かれていない。書かれているのは、戦場の血の臭いがするような訴えばかりだ。

 そもそも、今回のキーウ訪問は、日本が露宇戦争に何らかの役割を果たすための外交政策上のものではなかったのだろう。「電撃訪問」などと言われているが、それを告げるNHKのニュースでは、インドから岸田首相が乗った民間チャーター機が、岸田首相が日本を離れる直前に日本を離陸する映像を映していた。つまり、NHKは岸田首相がインドに行く前から、チャーター機でインドからウクライナに向かうことを知っていた。中継地で必勝しゃもじの入ったうまい棒の段ボールを従えて列車に乗る姿も、しっかりとカメラに捉えられていた。同行記者には知らせなかったものの、あらかじめ官邸は撮影チャンスを流していたのだろう。

 畢竟、すべては政権を維持するための国内向けの政治ショー。国の存亡を賭けた戦争と外交をこのように扱う人物が、総理の座にふさわしくないことは、自明だろう。何ら本質を見て戦おうとしない野党勢力のだらしなさが、もどかしすぎる。