福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

ヨットマンの政治家として

〇歳の瀬に、今年9月4日に亡くなった故戸田邦司先生のご著書を会葬礼状と共に送っていただきました。

 戸田先生は、同じ常磐線沿線のいわき市四倉町生まれ。横浜国大ヨット部出身で、船好きが高じて運輸省に入省し、国際海事機関(IMO)で海事マフィアとして名をとどろかせ、海上技術安全局長を務めました。その後、当時の二階運輸大臣のスカウトで参議院議員となり、小沢一郎先生のブレーンともなったのです。2009年に念願の政権交代を果たした時の、張り切った姿を思い出します。

 私の政治の父である故鴻池祥肇先生の盟友であり、商社マンだった義父や造船会社に勤めていた叔父もお世話になっていたことから、私が政治の世界に入ってからことのほか気にかけていただきました。2021年の衆議院選挙で国会に戻ったときは「もう外に出られないけど」と言いながら、とても嬉しそうにお祝いの電話をくださいました。常磐線沿線で生まれ育ち、大学でヨットに熱中し、役所から政治の世界に入った私に、若い頃の自らの姿を投影してくださっていたのかもしれません。

 大変な国士であり、晩年はしばしば熱い口調の電話をいただき、国を憂うるお話を伺いました。政治の世界は、つらい別れが宿命でもあります。残された私は、先生の遺志を引き継ぎ、ヨットマンの政治家として、衰退しつつあるこの国を立て直すために精一杯はたらいてまいります。

 改めてご指導に感謝し、ご冥福をお祈りいたします。