〇最近は、茨城県政を知るには読売新聞の茨城面が一番詳しい。若手記者の本社政治部への登竜門になっているようだ。
「後進に道をひらきたい」として勇退される梶山県連会長の後任に海野県議がなるという記事。下の地元紙は事実関係を伝えるのみ。一方、読売新聞は、「自民県連ではベテラン県議が要職を独占する硬直化した人事を嫌い、近年は中堅議員が首長などに転身するケースも相次いでいる・・・ある県議は「茨城は最長老が会長を務めるなんて県民が知ったら『自民党は変われない組織だ』と見放されかねない」と危惧した」という解説付き。
それにしても、海野県議は81歳、筆頭副会長となる県議は80歳、幹事長予定者は71歳の県議、総務会長予定者は70歳の県議。辛うじて、政調会長となる県議が59歳。政治にはベテランの経験と味わいも必要だが、これは何とも申し上げづらい。私も、この歳になって初めて、「後進」に譲るとは「後ろに進むこと」であることを知った。他党のこととは言え、茨城の未来にとってこれでいいのだろうか?
この週末も地域を歩いていると、自民党政治に対する反発というより、「こんなに日本の政治は低劣だったのか。このままじゃ本当にまずい」という危機感にあふれる声を多く聞く。今こそ、戦後レジームの転換、すなわち既存政党の枠組みを超えた政治を生み出す力が必要だ。もちろん、私自身もその当事者だ。