〇今日の新聞各紙の茨城面。
【舘県議 会派離脱処分へ 自民県連 非自民議員と対談で】(読売)
【舘県議を処分 会派離脱2年】(毎日)
非自民議員とは、私のことのようだ。私が与党議員だった時、消費税増税法案に造反して党員資格停止6ケ月だったから、これはあまりにも重い処分だ。
【県連関係者によると、21年に茨城1区で自民党候補を降した福島伸享衆議院議員(無所属)が出陣式であいさつしたことや、福島氏と対談する動画をユーチューブで公開したことが反党行為と指摘されていた】(毎日)
地元紙の茨城新聞だけは、なぜか処分される議員が誰なのか明記していない。一番詳しく報道しなければならない新聞なのに、いったい何を慮っているのだろうか?
私は、これまで多くの自民党籍を持つ地方議員の出陣式であいさつをしたり、応援もしてきた。もちろん自民党の悪口なんか言わないし、他党に勧誘するわけでもない。そもそも地方議員選挙に政党はあまり関係ないと思っている。私の支援者には自民党員の方も多くいるので、陣営を鼓舞し喜んでいただけたものと思っている。
私は「党より人物」で、一緒に地域活動をしたり、まじめに議員活動している人をこれまで応援してきた。私が応援したらみんな処分されるんだったら、迷惑になってしまうので応援に行けなくなってしまう。親戚にも自民党の議員がいるが、応援に行ったら処分されてしまうのだろうか。ずいぶん窮屈な党になったものだ。
別の老舗政党でも、党首公選制を著書で訴えた党員が除名されるということが起きた。自民党と対極にある政党であるが、自民党もこの政党と同じような体質になってしまっているのかもしれない。舘県議は、根っからの自民党員。私が舘県議と話している中でも、舘さんはいつも「茨城の自民党をどうするのか」ということを熱く語っていた。努力をしてトップ当選し党勢の拡大に貢献した議員を処分するというのは、まさにディストピア小説の世界のようだ。そもそも、いばらき自民党は舘さんに投票した有権者のことを、どう思っているのだろうか。反党的と排除するのか。
茨城県ではいまだに圧倒的な力のある自民党。権力を揮う立場にある以上、それにふさわしいふるまいをしてもらいたいものだ。それが長年政権を預かってきた政党の矜持ではないか。ただの議席を温めたいだけの、利権を独占したい者の集団であるのかどうか、私たち県民がしっかりと見定めなければならない。