〇昨日支援者から「東京新聞に大きく出ているよ」と言われて、この記事を知った。私が自民党の舘静馬県議を応援したことを自民党が問題視して、具体的な処分を検討しているという。
【舘氏は、県議選の告示前に自身の動画配信チャンネルで無所属の福島伸享(のぶゆき)衆院議員(茨城1区)との対談を公開したり、選挙期間中に福島氏の応援を受けたりした。福島氏の対立候補だった自民の田所嘉徳衆院議員(比例北関東)の抗議などを受け、動画は限定公開に切り替えられた】
私が対談で話したのは、「舘さんは女性に人気がない」とか「コワモテだ」とか近しい関係からむしろディスって、逆の視点から舘さんの人間性をアピールしただけ。「私の選挙では応援してもらっていない」とはっきり言っている。再生数なんてほとんどない。こんな遊びのような動画に目くじら立てるなんて、よほど暇なのか。
舘県議は、青年会議所や商工会議所青年部、ライオンズクラブなどでこの20年間一緒に活動してきた気の置けない友人だ。この間県議としての圧倒的なはたらきぶりで地元のために貢献しているのに、前回は最下位当選。有権者にペコペコしない態度から、「偉そう」などと言われ落選の危機にあったので、放っておけなくなって無所属の立場から応援しただけだ。元々支援者の多くが重なってもいる。
【(舘氏は)反党行為との指摘には、役員会で「事実ではない」と否定したという。「もともと自民党を支持していなかった人から支持を得ようと、党勢拡大のためにやったこと」と釈明した。役員会で結論が先延ばしになった背景を、県連関係者は「対立候補を応援したわけでなく、応援を受けたということなので、前例があまりなく判断が難しい」と解説した】
当たり前だ。自民党公認の看板だけで当選が難しければ、支援を広げるために必死に活動することが自民党の本来の強さ。これまでなら、舘県議も私も褒められる側のはず(もちろん褒められたくなんかないが)なのだから、処分の前例がないのは当然だ。処分を求める者は、自民党の看板の純潔性(そんなものはないと思うが)を守りたいサヨク(≠左翼)的体質の方か、トップ当選できずに嫉妬している方だろう。自民党も変わり果てたものだ。
今回のケースは、自民党という看板が自民党が強い地域では、政治家が自らの地位を守るための独占的な「特許」や「営業権」として捉えられていることを意味する。そこに「保守」とか「天下国家」とか「愛郷」などというものは、ない。あるのは、ただひたすら政治家の保身だけだ。だからこそ、私は、「とりあえず自民党」とか「自民党しかない」とか「みんな自民党に入れているから」という国民の依存心に依って立つ「自民党」という政治システムを一度ぶっ壊さなければ、日本の未来はないと言い続けているのだ。
やはり、選挙は党よりまず人物を見ていていただかなければならない。政治家は、人物そのものを見られる存在であることを覚悟しなければならない。