福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議

〇衆議院では政府提案の審議は終わり、会期末に向けての終局モードとなりました。そのような中、今日の本会議で「ガザ地区における人道状況の改善と速やかな停戦の実現を求める決議」が採択されました。有志の会は会派として賛成しましたが、私はやむを得ず反対をいたしました。

 まず、タイミングが致命的に遅い。ガザ地区の現状は、支援物資が届かず飢餓が進み、今なお多くの子どもや女性を含む一般市民が犠牲となる地獄絵図の状況となっています。もう遅きに失しています。年明け早々から、私はさまざまな超党派の議連を通じて、停戦決議案を国会で採択することを訴えてきましたが、自民党だけでなく、立憲民主党からも消極的な対応が続いてきたのです。

 案文も、元々の決議原案に「イスラエルは、ハマス等によるテロ攻撃に対し、国際法に従って自国及び自国民を守る権利を有する」とわざわざ書き込むなど、露骨にイスラエル寄りの立場に立っていました。採択された決議でも「本院は、人質の解放が実現されるよう、そして人道支援活動が可能な環境が持続的に確保されるよう、即時の停戦を求める」となっており、停戦の目的が「人質の解放」と「人道支援活動」となっています。何か決定的に欠けているのではないでしょうか。私は、停戦は、子どもや女性を含むガザの無辜の市民が犠牲となることを止めるためにやるべきものであると考えます。「人質の解放」のためのガザでの停戦決議などは、世界の恥さらしになると思い、やむを得ず反対したのです。

 この間、決議案文を修正するよう求めてまいりましたが、それもかないませんでした。一般市民を殺さないための停戦ではなぜダメなのでしょうか?理解できません。決議に対する上川外務大臣の発言と、決議文は文言がほぼ一致していることから、決議文の作成に外務省が関与しているのは間違いありません。その上川外務大臣は、米国を「ばいこく」と間違えて発言していました。でも、私は、それは真実かもしれないと思ってしまいました。米国や駐日米国大使に配慮の余りか、自国のパレスチナに対する独自の姿勢を打ち出すことのできない岸田政権は、まさに「ばいこく」なのでしょう。