昨日の本会議は結局日付が変わって深夜1時過ぎまでつづきました。当初は13時に開会予定だったので、ちょうど半日遅れたことになります。自民党・公明党は、中小企業金融円滑化法案の採決に退席したばかりか、給与関係法の提案理由説明も欠席をいたしました。私はたった10数年ですが国会を見てきて、確かに金融円滑化法案の参考人質疑の直後に採決したり、給与関係法案の委員会審議がたった1時間だけだったり、私たちの国会運営も異例の法案審議であるとは思いますが、この程度の法案で審議拒否をする野党も大人げのない異例のことと思います。かっての消費税法案やPKO法案のような、その政党の理念や根幹に関わる法案であれば、野党は徹底して抵抗する姿勢を示すことはあるでしょう。でも今回の法案は、たとえ「たいした効果がないのでは」という批判があったとしても金融円滑化法案は大きな問題のない法案ですし、給与関係法案は人事院勧告に従って毎年粛々と通す法案ですから、批判は批判としてきちんと本会議などでしていただき、審議拒否はすべきではありません。
かつて民主党も野党時代にこうした審議拒否はしておりましたし、そのたびごとに一候補者の私は街頭や地域で厳しいご批判をいただいてきましたが、私たち与党になっても与党慣れしておらず、野党はこれまで同様の「何でも反対」の野党となる練習をしているようでは、何のための先の選挙での政権交代だったのか、と皆さんの大きな失望を生むのではないでしょうか。ほとんどの新人議員は、昨日一日の動きを見て、会期の制限のない通年国会の導入ような国会運営の抜本的な見直しの必要性を感じたに違いありません。
そうした国会の混乱の一方で、大きく報道されることはありませんが、農林水産委員会としての仕事も着実にしてまいります。先週末地元を回っているときに寄せられた声に、集落で農地を貸借して米、麦、大豆を大規模にローテーションしていくブロックローテーションの取り組みを阻害しない仕組みにしてほしいというものがありました。また、戸別所得保障制度が農家への直接払いになることにともない、これまでの農水省の補助金のような複雑な申請の仕組みにはしないでほしい、という声もありました。こうした現場の声を受けて、私は農林水産委員会の研究会で発言をし、本日の農本農業新聞に載っているように、それが緊急提言としてとりまとめられ大臣・副大臣・政務官の政務三役に提出されました。与党の議員として、地元で頑張っていらっしゃる現場の皆さまをしっかりお支えできるように、汗を流してまいります。報道でなされている国会の混乱の裏では、着実に政権運営が進められているということも、ぜひ知っていただきたいと思います。
そうは言っても、今日この瞬間も本会議待ち。今日は国会同意人事といくつかの法案の採決が予定されております。今現在も正常でない委員会がありますし、参議院の本会議はなくなりましたので、今日も大波乱の予感です。金曜日なので入れていた地元の日程も、大幅変更となりそうです。地元の皆さんにお会いできなくなるのは残念ですが、仕方ありません。今日も体力勝負。深夜まで、と覚悟して頑張ります。