本日1時から本会議が開催され地球温暖化対策基本法案の採決などが行われる予定でしたが、現在この時点で国会審議は中断しております。野党側とりわけ自民党の言い分は「審議時間が短く強行採決だ」ということで、樽床環境委員長の解任決議案を準備している(国会審議は人事案件が最優先されるため解任決議案が出されるまで審議が止まってしまう)ようですが、これは言いがかりに過ぎません。先日も国家公務員法改正案をめぐって同じようなことが起きましたが、同僚で盟友の後藤祐一議員(経産省出身)はメルマガで次のように書いております。
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5月13日(木)午後、天下りあっせん禁止を定める国家公務員法改正案が衆議院を通過しました。12日(水)の内閣委員会における混乱の中での採決は、女性議員が転んだことと併せ、テレビや新聞で「強行採決」と報道されております。しかし、45時間49分という通常の法律の2倍以上の長い丁寧な審議を経て、何度も同じことしか質問できない状態に陥っていることから、これは強行ではなく、審議を打ち切ったということをご理解頂きたいと存じます。
また、委員会の現場の状況をお伝えすると、野党議員はほとんどの審議で7-8割の方が欠席なのです。自分が質問する時しか出てこずに、他の議員が既に質問したことを繰り返し、最後になってから「質問の時間が足りない」とダダをこねるのは筋が通りません。私はもちろん45時間の質疑時間の全てずっと出席し、有意義な答弁が得られるよう自分の質問の前に時間をかけて政府側と事前折衝し、与えられた質問時間を最大限有効に生かそうと心がけています。マスコミは採決の混乱しか報道せず、真面目にやっているところは全く報道しないので残念です。法案ごとにどういった論点があって、委員会で各委員がした有意義な質問はどれで、新たに得られた政府の答弁はこんなものがあったと、そういったエッセンスを国民が知りうるような報道媒体が出てくることを期待したいです。
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私は、自民党が与党時代の国会運営も、役人として見てまいりましたが、野党としての自民党はあまりにもひどすぎます。以前もブログに書いたとおり、私の所属する農林水産委員会でも、自民党議員がゼロとなる時間もありました。テレビに映りそうなとき、地元のアピールになりそうなときにだけやってきて大騒ぎをして、あとは廊下でタバコを吸っている。そして何かがあれば審議拒否や委員長の解任決議案。そんな不真面目極まりない国会対応をする野党はこれまで記憶にありません。
今の鳩山内閣の政権運営も決して胸を張れるものではありませんが、山岡国対委員長を先頭に与党の国対部隊は丁寧すぎるほど審議をしていると確信を持って言えますし、フレッシュな民主党の1年生議員は一生懸命準備をして質問をしていると思います。国会議員は国会で審議をするのが本務です。このような状況を、皆さんにぜひお知らせしたいと思い筆を執った次第です。