福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

通常国会開会

 怒涛の忘年会、新年会シリーズも一段落して、いよいよ波乱含みの通常国会が今日から開会します。農林水産業再生に向けた政策の抜本的転換に向けて張り切っていきたい、と言いたいところですが、地元の皆さまにはお詫び申し上げなければなりません。先日の委員会配置の人事で、なんと農林水産委員会のメンバーから突然外されてしまいました。経済産業省出身で農学部で農産物貿易のゼミで学んだ自分ほど、自由貿易の推進と農業の再生の両立に向けて貢献できる政治家は少ないと思っていましたし、農業関係者だけでなく地元の多くの皆さまに年末年始、「TPPの本質をしっかりと見極めて判断してくれ」とのご期待の言葉をかけていただいていただけに、大変残念です。私の委員会の配属希望は、決して福島伸享個人の趣味で出しているものではなく、選挙前の地元の皆さまへのお約束と、ご支援いただいている皆さまの思いを代弁して出しているものであるということを、決定権のある方には認識していただきたいものです。おなじくTPP慎重派として、族議員的ではなく冷静な政策議論を展開していた京野議員や、同郷出身の政治家でベテランの味を出していた石津議員も農水委員会から外されました。これが、私たちがTPPに反対の論陣を張っていたり、先の代表選で小沢さんに投票したことの意趣返しという下らない理由でない、ということを信じたいと思います。私のようなペーペーの一年生議員の配置にまで気を配っているその丁寧さを、ぜひともねじれ国会の野党対策にも徹底していただきたいものです。

 小さなニュースですが、普通は総理が交代するまでお仕えすることが慣例の総理秘書官のうち経済産業省出身の新原氏が交代するという報道もなされました。新原氏は私の尊敬する先輩で、産業組織論の経産省内での第一の論客であり、決して政治や上司におもねることなく、精緻な論理に基づいた政策立案ができる極めて優秀な方です。どのような理由かはわかりませんが、日本有数の知的財産を内閣としてしっかりと使いこなすことができなかったことは、極めて残念に思います。かつて世界の歴史では、ポルポト派や文化大革命のように、権力者が自らの権力維持に自信がないときに、知識人や正しいと思うことを正直に言う人間を排除することがありました。誤解なきよう申し上げますが、決して今の菅政権をそれらになぞらえるわけではありません。が、権力を持つ者は、常に自らの都合のよい情報や都合のよいことを言ってくる人間ばかりを集めているのではないかと自省し続けなければ権力は正しく維持できないと考えます。今国会の間に、TPP参加の問題、社会保障と税の抜本改革の問題、マニフェストの見直しの問題などさまざまな重要な問題が党内で議論されます。私は、族議員のように特定の業界の利益を守ったり、世論調査の数字だけを追って一時的な人気を得るために、発言したり、物事を判断するつもりは一切ございません。「理」に基づいて、その選択が日本の将来にとって、政治家としての自らの理念に照らしてよいことなのかどうかを判断し、「情」をもって国民の皆さんに説明し、時には説得していく、そんな政治家となれるよう、今国会は地道に活動してまいります。