福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

代表選挙について(その2)

 迷いに迷った末、小沢候補に投票することを決意いたしました。今日も菅総理、小沢前幹事長などから電話をいただき、昨日には現職大臣にわざわざ水戸の拙宅までいらしていただきました。私が最初に選挙に挑戦した時の代表は菅さんであり、私の母方の出身が岡山で菅さんのご近所ということもあり、また前回の代表選挙では精一杯菅さんを応援させていただいたことからも、「情」の点では菅さんを応援したかった。でも、自分が政治を志した原点、今の日本の政治の現状、そして今回の代表選に至る報道されていない面も含めた動きを冷静に判断して、今回の苦渋の決断をさせていただきました。9月1日のブログで、なぜ迷っているのか、何を基準に選ぶのかということを書かせていただきましたが、あらためてその理由を記したいと思います。

①官僚主導政権を変えるための意思が小沢候補の方が圧倒的に勝っていること:

 私は自民党の橋本政権や小泉政権の間近で仕事をし、カレンダーを作ることからはじまり、法案・予算案の策定から国会対策、メディア対策までを官僚が仕切る政権運営の限界を感じて霞が関を飛び出し、6年間それこそドブの水を飲むような浪人生活を送ってようやく国政へとお送りいただきました。そんな苦しい思いをしても政治家になりたかったのは、世界のパラダイムが大きく変わろうとしている時代の転換点に、官僚主導による国家としての意思のない政権運営ではこの国は沈没してしまうという危機感からでした。昨夏の総選挙でも、多くの有権者から「マニフェストは絵に描いた餅じゃないか」と難詰されても、意思のない官僚主導政治よりは、政治家の意思があれば必ず実現できるのだと訴え、地元の皆さんの支持をいただいてまいりました。私は、これまで地元の皆さんに私の口から申し上げたことを「嘘でした」と言うことは、政治家として絶対にできません。

 現下の円高が進む中での総理以下の各閣僚の答弁は、官僚の応答要領そのものですし、つい先日出された経済対策も官僚の出来の悪い方の作文の域を脱しておらず、現内閣からは決定的に政治家としての意思が見られません。先行きの見えない円高をどれだけ多くの全国の中小企業、製造業に携わる皆さんが不安に思っているかを考えれば、あのような無機質な発言や、「やっています」という言い訳のような政策は出せないはずです。小沢さんの語る政策には粗っぽさがありますが、それを語る小沢さんの姿には政治家としての覚悟を感じます。覚悟がない政治家に、政治主導なんてことはできっこありません。生半可の頭の良さと要領のいい人は、すぐに言い訳をして逃げようとします。私は今回、マスコミ世論にひるむことなく自らの政治家としての意思を堂々と主張する小沢さんの姿をみて、もう一度この人とともに日本の政権運営の仕組みを根本的に変えることに挑戦してみようと心に決めたのです。

②菅さんでは、選挙後挙党一致体制を構築すると信じられないこと:

 鳩山政権の迷走の菅内閣が成立し、急激な円高、中国の領海への挑発など緊急の問題を抱える現在、今回の選挙は今でもやるべきではなかった選挙だと考えております。スネに大きな傷を抱える小沢さんは、決して今回の代表選挙に出たかったわけではないでしょう。いろいろな評価はあるでしょうが、鳩山前総理が官邸に仲介役として入った時には、そのような判断があったはずです。ところが菅内閣側に、あえて代表選を戦って小沢さんをあぶり出すようなの思惑がなかったか、「小沢たたき」をすることで政権浮揚の材料にしようとする邪悪な思惑はなかったのか、私は大変疑問に思っております。鳩山前総理にお目にかかった時「生まれて初めて、騙すより騙される悔しさを味わった」と語るその顔は、温厚で内面をさらさない鳩山さんから思いもつかないような険しい表情でした。

 国会運営や次期総選挙、団体対策などに小沢さんの力はまだまだ必要だと私は考えますし、小沢さん抜きの民主党の政権運営は与党としてまだまだ未熟であることは確かです。菅政権にいま何が足らざるかを知れば、小沢さんの活用法は自ずと明確になるはずですが、今の政権に入っている人は何が足らざるかを認識していないように思われます。そもそもこのような状況になっているのは、鳩山政権が満足に機能していなかったからであり、その鳩山政権から居抜きで政権内に留まっている人たちの多くが菅陣営にいるではありませんか!政権には、政策力のある人、調整能力のある人、突破力のある人、発信力のある人、人格で人を納得させられる人などさまざまなタイプの人材が必要です。菅陣営には政策力だけの秀才タイプが多いように見受けられますが、より多様な人材を生かしてオール民主党で難局を乗り越えられるのは小沢候補であると判断いたしました。

 今回こうした決断をするにあたって、多くの地元の支援者のご意見を拝聴いたしました。毎日「小沢に入れるなら、もうお前には入れない」という厳しいメールや電話が事務所には多くきますが、私が接する多くの支援者は「福島君の判断を尊重するよ」「自分の考えとは異なっても、それはそれで理解するよ」と温かいありがたい言葉も多くかけていただきました。ある人が、今回の代表選挙は「資格がない人と、資質がない人の戦いだ」と言っていました。そんな絶望の選挙戦だとは思いたくありませんが、夢のある前向きな選択ではないことは確かです。

 そんな選択をするにあたって、私は「自分の選挙のためにどちらが得か」とか「誰が好きで誰が嫌いか」とか「世論の方向にとりあえずついていこう」とか、そのようなことではなく、自分が政治家を志した原点に立ち返り、今の日本が立つ危機的な状況を見据え、この1年間の誠に申し訳ない政権運営の実情を踏まえたうえで、政治の時計の針を少しでも前に進める判断として、小沢さんへの投票を決断させていただいたつもりです。自らの決断に対する評価は、私を国政へとお送りいただいた有権者の皆様方にゆだねる覚悟です。いずれにしましても、このままの政治で安定するわけはありませんし、このままの政治でいいわけがありません。どちらが勝つにせよ、自らの政治を志した原点を実現するために、決して評論家になることなく、言い訳をすることなく、日本の政治の再生のために新たな代表とともに行動してまいる決意です。もっと大きな政局に向けて、信念を曲げることなく突き進んでまいりますので、皆様方のご指導ご支援をよろしくお願い申し上げます。