福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

大恩人の葬儀

昨日は、大恩人の葬儀に参列。政治稼業は多くの人と出会える反面、辛い別れにも何度も遭遇する。

 下妻市議会当選9回の大ボス。中選挙区時代は私の相手とは別の代議士を支援していて「俺は「赤」って字が書けないんだよ」とよく言っていた。2009年の選挙からは表立って全力で応援していただいた。敗色濃厚の前回の衆議院選挙でも、旗色を見て右往左往する人もいる中で、その姿勢がブレることはなかった。はじめて取り巻きとともに集会にいらしていただいたときは、サングラス姿でポケットに手を入れ派手なスーツで現れ、どう見てもその筋の方々としか思えない出で立ちだった。選挙違反で逮捕されたことも1度や2度ではない。よって、これだけ政治的功績があっても叙勲褒章とは縁がない。

 

 でも、逮捕されたのは自分の選挙ではなく全て他人を応援した選挙。信念を曲げずに、応援するとなったらトコトン応援する義理人情にすこぶる厚い方だった。質素なお宅に愛妻とお二人で住み、自分の富や名誉には全く無関心。一見ガラが悪く見えるが、茶目っ気のある優しい目の奥に本当の育ちの良さが見え隠れしていた。


 1ヶ月前病院にお見舞いに行ったら、ベッドから半身を起こして、安倍政権の行方、第三極の動向、次の総選挙までの政局の予測など、楽しそうに私と言葉を交わした。「本当にこの方は、政治が人生すべての方なんだなあ」と改めて思い、次に来るときには何か政治の内輪話の本でも持っていこう、などと考えていた矢先だった。私が帰ったあと、「あー、今日は気持ちが楽になった」と親しい方に漏らしていたそうだが、その数日後からは全くしゃべれなくなってしまったとのことだ。

 

 これを書いているだけで涙がでてきてしまうが、のっぺりした要領の良い小賢しい人が政治の世界に多くなった中で、こんな筋の通った「人物」が政治の世界から、日本からいなくなってきてしまっているようで残念でならない。人生の最期に私を応援していただいたのは、何かの強い思いがあってのことと受け止め、故人に恥じぬ政治家となれるよう精進するのが一番の供養だと胸に刻みたい。

 

 心からご冥福をお祈りいたします。

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