福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

「おもちゃ 河井案里との対話」常井健一著

〇同郷の畏友、気鋭のノンフィクション作家常井健一さんの新著『おもちゃ』を贈呈いただいた。金権選挙で逮捕され失職した河井案里元参議院議員に密着して、その人間像を浮き彫りにした本だ。ニコニコと愛想のいい顔をしながら近づいてくる常井さんの人間観察眼は、鋭い。地盤・看板・鞄がない中で、無理に無理を重ねてのし上がっていく河井夫妻の姿が熟達した筆で描かれていて、似たような境遇にある自分にとっても、読んでいて息苦しくなってくる。

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 同書には、私の名前も1ヶ所出てくる。

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【(慶應時代の)私の同級生で何人か政治家の妻となったお友だちがいるんですが、例えば、橋本岳ちゃんの奥さん(医療福祉コンサルタント)とか、福島(伸享)先生の奥さん(気象予報士)とかなんかは、やっぱりそれなりの教育を受けていて、自分の専門性を持っている・・・】

そう、私の妻は、河井案里さんと、橋本岳衆議院議員の前妻と慶應SFCの同級生なのだ。

 他の二人以上に私は選挙で苦労をして、妻には迷惑をかけどおしである。私が選挙に出るまではNHKの夜の看板ニュース番組で気象キャスターの華やかな世界にいたのに、私の出馬が決まると当時の同郷の海老沢NHK会長に忖度する中間管理職によって降ろされた。でも、他の二人より、息子と愛犬に囲まれてまだ平穏な生活を送れているのかもしれない。それも、妻の忍従と努力の賜物だろう。面と向かっては言えないが、感謝の思いをここにしたためておく。

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 政治家という職業は、あまりにも過酷だ。何かに取り憑かれなければ、できない。