福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

野党第一党に危機感はあるのだろうか

〇3月以降、街宣や地域周りをしていると、これまでにない安倍政権への不信とそれに代わる政治勢力のなさからの、ぶつけようのない怒りに直面することが多い。私にとっては、2009年の民主党への政権交代直前以来の感じだ。おそらくこの空気感は、地元へ帰れない与野党の現職議員は感じていないだろう。

 私は報道でしか知ることはできないが、本来野党にとっては大チャンスなのに、いつにも増して「チャンスをピンチに」変えている。

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 一つは、国会対応。コメント欄の時事通信の見出しとこの朝日新聞の見出しは逆。これまで論じてきたような「握り」の国対戦術の中で、だいぶ前から国会審議を終わらせる日程協議をし、補正予算案にも賛成しながら、不信任案を出すとか出さないとか、どちらにしても茶番の極みだ。

 検察庁法改正案や持続化給付金で政府がミソをつけて、いくらでも戦える材料があるのに、本気で戦っていない。あれだけ張り切っていた「桜を見る会」の追及は何だったのか?自民党は野党時代東日本大震災後の国会で、どんなに叩かれようがスキャンダル追及を繰り返し、審議拒否を連発して、泥臭く必死に戦っていた。

 もう一つは、都知事選対応。次の国政選挙で政権を取ることを狙うなら、野党第一党が中心となって候補を立てるのは当然だ。衆議院と違って選挙日程は決まっているのだから、「時間切れ」は言い訳にならない。結局野党第一党は宇都宮氏に乗ったものの、野党統一候補への調整にも失敗した。

 この体たらくを見て、山本太郎氏が今回都知事選に立候補するのも当然だ。宇都宮氏が山本氏の票を下回れば、旧民主党勢の壊滅に向けたカウントダウンが始まることになるが、そのような危機感は野党第一党にはあるのだろうか。

 国民の思いとはあまりにもかけ離れた国政での政党政治。それでも、次の総選挙に向けて、さまざまな動きが出始めた。おそらく決戦の時は近い。これまでにない歴史的な混沌の戦いになるであろう。水戸の一浪士の私には、今の政局に為すべきすべはなにもないが、それに惑わされることなく信念を訴えるのみだ。