福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

国土計画について国土交通委員会で質疑

〇国土交通委員会に所属して初めての質疑に立ちました。冒頭、1999年に科学技術庁でお仕えしていた時のことを斉藤大臣にお話したところ、私が国会に戻ってきたことへの期待を述べてくださいました。

f:id:fukushima-nobuyuki:20220302214305j:plain

f:id:fukushima-nobuyuki:20220302214337j:plain

 テーマは国土計画について。20世紀までは全国総合開発計画(全総)という骨太な国土計画が作られ、それが日本の経済成長をけん引してまいりました。2005年に国土総合開発法が国土形成計画法に改正され、国土形成計画が作られるようになると、小粒なお役所の作文のようなものになってしまっております。1998年に最後の全総が作られて以降、日本は停滞を続けています。

f:id:fukushima-nobuyuki:20220302214350j:plain

 5回にわたるすべての全総の策定に携わったのが、国土事務次官になった下河辺淳。親が日立製作所のエンジニアだったため日立で育ち、水戸一高の先輩でもあり、高校時代は水戸学の薫陶も受けたといいます。世代は全く違いますが、私と育った環境が一緒で、他人のように思えません。最晩年に謦咳に接する機会をいただきましたが、その下河辺氏を偲んで質疑に立ちました。

 下河辺氏は、「国土計画とは何か。国土を論ずるということは、簡単に言えば、人と自然の関わり方をいろいろな角度から論ずることだと思います。国土政策論を論ずる時にいろいろなアプローチの仕方がありますが、基本的には、歴史的に見るということは大きな見方の一つだろうと思う」と述べていて、縄文時代の集落の作られ方や、江戸時代の城下町の形成などから国土計画を論じていました。

 今の国土形成計画には、そのような歴史的視点、文明的視点、国際的な視点があまりにもなく、作られ方もお役所仕事的になってしまっています。もっと本質的な議論を続けたかったのですが、与えらえた時間はわずか17分。大臣や同僚議員に、政治家として何かしなければと少しでも感じていただければ、よかったと思います。


www.youtube.com