福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

建築工事費調査における調査票の未配布

〇質問原稿作成が佳境の夕方になって国土交通省の総括審議官が飛び込んできて、建築工事費調査における調査票の未配布について釈明に来た。国土交通省は、昨年建設工事受注動態調査の書き換えという日本の統計史上の不祥事が発覚したばかりなのに、また情けない不祥事を起こした。

 同調査は、令和2年まで都道府県が実地調査していたものを令和3年1月から国が直轄して事業者から報告を求めるものに変えたところ、この調査票が1年以上たった現時点でもまだ配布されていなかったのだ。同調査は統計法に基づき基幹統計で、事業者には報告義務がかけられる極めて重要な統計だ。一人の係長が専任して担当していたという。

 「新しい仕組みに変わったんだから、上司が仕事の状況の報告を求めなかったんですか?」と、ごく基本的なことを聞いてみた。私も通産省の統計部局の管理部門にいたが、一人の仕事をだれも監督していないなんてことは、役所の仕事では考えられない。一体、どのような職場環境、業務執行体制にあったのか?およそ日本の国家行政組織で起こるようなこととは思えない。

 日本の行政組織は、相当中まで腐っている可能性がある。人員が足りないとか、国会対応で忙しいとか、そういう問題ではないだろう。もっと基礎的、原始的な問題だ。こうした問題を看過すべきではないのだが、今の野党の国会対応ではなんとなくそのまま流れていくようである。