福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

茨城新聞の特集記事「積もる残土」

〇茨城新聞の特集記事「積もる残土」。おッ、久しぶりに硬派な特集かと期待して読み始めたが、たった2回で終わり。しかも、今日の見出しは、「条例罰則で抑止困難」。

【それでも関係者は「条例の罰則は軽く、同じことが繰り返される」とこぼす。ある自治体職員は、廃棄物処理法の罰則が「5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、またはその併科」と定められていることに触れ、「残土も法律で厳しい罰則を規定し、抑止してほしい」と訴えた】

 とまとめているが、記者は今年の通常国会で不適切な残土処理を規制する盛土等規制法が成立したことを知らないのだろうか?静岡県熱海市での盛土崩落による悲惨な事故を受けて、条例で不十分な規制を強化した法律だ。法人には、罰則最大3億円が課せられる。

 確かに、この法律にも足らざる点はあるが、今一番の論点は重い罰則が課せられる県が設定する盛土等を規制する区域がどこになるのか、ということだ。先日の茨城県選出国会議員と茨城県の意見交換会で、この法律の不十分な点についての議論が茨城県庁からも出された。

 地元選出の私が、地元の実態や要望を受けて国土交通委員会でさんざん議論をしてきたのに、それが地元紙の記者にも知られていないのは私の不徳の致すところだ。でも、それを知らずとも、こうした話題について記者が筆を振るうなら、当然この新法を取材し、県民に論点を提示すべきだろう。

 私の支援者には何人も茨城新聞の歴戦の記者がいるが、私がかつて読んでいた茨城新聞の鋭い論説はもうしばらく見受けられない。残念ながら、茨城新聞はジャーナリズムとしての役割を果たせなくなっているのかもしれない。