福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

予算委員会質疑の準備

〇今日の夕方の予算委員会質疑の準備は、さまざまな国会での会合の合間を縫って進めています。

 日米欧総合安全保障議員協議会では、ドイツのゲッツェ駐日大使閣下から、露宇戦争を受けたドイツの安全保障政策の変化について話をお聞きしました。第二次大戦の敗戦国として、産業大国として日本と似た立場にあるドイツが、なぜ今安全保障政策の大転換を図っているのか、とても参考になる話が聞けました。

 有志の会の法案ヒアリングでは、この通常国会の重要法案の一つであるGX推進法案について、経済産業省から説明を受けました。今後10年間で20兆円規模の脱炭素化関連予算を担保するため、GX経済移行債という国債を発行して、化石燃料賦課金や排出量取引制度の負担金で償還していく、という野心的な制度の導入が中身です。

 いつものように役所のポンチ絵を見ているとつい納得してしまうのですが、法案を一条一条丹念に読んでいくとさまざまな問題が明らかになってきます。まず、化石燃料賦課金や排出量取引制度の詳細はこの法案には規定されておらず、2年以内に別の法律で定めるしています。具体的な制度設計がない法案に賛成しろなどというのは、行政府としての則を超えているのではないでしょうか。

 GX経済移行債は令和32年度までに償還することになっているのに、化石燃料賦課金や排出量取引制度には期限がありません。経済界に負担を強いながら、その使い道も何も決まっていないような制度を導入してしまったら、長期的に見てどうなるかもわかりません。

 最近提出される法案を見ると、一体与党の皆さんは国会提出前にどのような法案審議を行っているのか、と首をかしげたくなってしまいます。国会は立法府なのですから、法案の審議ができないなら国会議員である意味はありません。ガーシー氏と変わるところがなくなってしまいます。