〇本日、国土交通委員会で自賠責法改正法案の参考人質疑を行いました。審議の模様は、YouTube福島のぶゆきチャンネルをご覧ください。
そもそも、今回の参考人の３人ともこの法案作成の基となった「今後の自動車事故対策感情のあり方に関する検討会」のメンバーであり、今回の法案に対する問題点や対比となる点を提示できる客観性が確保されていません。広くさまざまな立場の国民を代弁すべき国会が、このような政府の検討の追認を行うかのような参考人質疑を行うこと自体が、立法府の怠慢か無神経か自殺的行為である、ということをまず指摘しなければなりません。
その上で、関東交通犯罪遺族の会の代表理事の小沢参考人からは、被害者家族としての生々しい思いを吐露していただきました。交通事故被害者支援のための安定した制度を作らなければならないという思いは、改めて強く認識いたしました。
一方で、実際に提出された法案がそのようなものになっているのかどうかは、立法府として詳細に緻密に議論する必要があると考えます。なぜなら、法律によって詳細に規定される「税」としてではなく、強制徴収される自賠責保険に便乗する形で「賦課金」として国会が関与することなく金額や使い道が決められる改正法案は、ガバナンスの観点からも適切かをきちんと審査する必要があるからです。
有識者と言っても、政府の審議会のメンバーの学者は政府の立場を代弁するだけです。国会では、まず何よりも交通事故被害者やその家族の思いを最優先にしながら、負担する自動車ユーザーや今後の自動車技術の革新、官僚組織の思惑などさまざまな観点から、議論する必要があると考えます。
６月８日午前中にわずか２２分間ですが法案審議の質疑に立ちますので、ぜひご注目ください。
