福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

規格外のたくましい若者に期待

〇角川ドワンゴが運営する通信制高校、S高2年生の悉知信君が事務所にヒアリングに来てくれました。

 悉知君は、高校1年生で受験した行政書士試験に今年合格しました。行政書士試験は、大学の法学部を卒業した人でも簡単には合格できない難関の国家試験です。

 悉知君は、小学生の時にいじめを受けて不登校となり、通信制の高校に進学しました。この日も、いじめ問題の解決方法について、法的知識も交えていろいろな議論をいたしました。私は、かつて小泉政権で構造改革特区制度の創設に携わり、この特区制度で文部科学省の支配を受ける学校法人以外が学校を作れるようになって、通信制の高校が全国的に広がりました。通信制高校から、このような飛び抜けた若者が出てくることを嬉しく思います。

 私も不登校ではありませんでしたが、学校が苦手で、授業はほとんど真面目に受けず、ノートも取らず、テストは適当に答え、ギリギリの出席日数で全く冴えない成績でようやく卒業できました。高校3年生の息子も似ているのか、学校に行くのが嫌いで、今も卒業の危機にあります。友達と会ったり部活動をするのは大好きなのですが、席に座って一方的に画一的な授業を受けるのが苦手なのです。かつて文部省の名物官僚の寺脇研さんに初めてお会いした時、「私は文部省の教育は受けていない」と生意気を申し上げたものです。

 文部省 ━ 都道府県教育委員会 ━ 市町村教育委員会という戦後の閉鎖的な教育行政の体制こそが、私の大嫌いな画一的な学校教育を生む真因だと考えます。最近、韓国語の校歌の学校が甲子園で優勝しましたが、私はいろいろな学校があっていいと思いますし、6・3・3・4の単線で教育を受ける必要もないと思います。悉知君とも、そんな議論を楽しくいたしました。

 悉知君は、司法試験を目指して勉強を始めているとのこと。ダラダラと一日を過ごしている我が息子と比べて、えらい違いです。通信制高校から、規格外のたくましい若者が育っていくことを大いに期待したいと思います。