福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

サッカー日本代表に見る教育システムのあり方

〇カタール大会に臨むサッカー日本代表の出身高校の第1位が、茨城県高萩市に校舎を構える第一学院高校であるという話。

【開校は05年。小泉純一郎首相時代の「構造改革特区」で教育特区の認定を受けた高萩市に、広域通信・単位制の株式会社立高校として設置された。当初の名称はウィザス高で、12年から現校名になった】

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 社会が多様化し、高校生たちの人生選択も多様化する中で、文部科学省が定める画一的な学校のカリキュラムでははまりきらない高校生たちが、全国に多くいた。そこで、構造改革特区で、文部科学省の支配を受けずに自由なカリキュラムを設定できる株式会社立の学校を設置できるようにした。故鴻池担当大臣にお仕えしてやった、私の官僚時代最後の仕事だ

 文部科学省は、前川喜平氏などを中心にこれに強硬に反対し続けた。表向きは「教育に営利事業を入れてはいけない」などと言っているが、本心は文部科学省の支配下にない学校ができることを恐れたのだ。私の知る前川氏は、守旧派の権化でしかない。特区制度に基づく学校ができた後も、執拗に補助金の交付をちらつかせて特区立学校から学校法人への転換を迫り、いくつかの(営利も大事にする)志のない学校はそれに応じた。

 教育は、順調にいい学校を出た文部科学省の秀才役人が頭で考えるようにはいかない。どんな学びの場であれ、社会でしっかりと活躍し、本人が望むような人生を送るきっかけになればいいではないか。私も、国公立の学校でしか学んだことはないが、文部省の教育システムが嫌でしかなく、中学以降は学校の授業はまじめに受けずほぼ自学自習だった。

 第一学院高校の卒業生たちの世界での活躍が、文部科学省が作る教育システムがけがすべてではないことを示してる。ワールドカップでも、頑張ってほしい。