福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

台湾国慶節に参列



 先週末、台湾の国慶節にお招きいただき参列してまいりました。台湾では、到着した日に王金平立法委員長(議長)主催の歓迎宴を開いていただきました。議長は議員歴40年、議長歴16年の大ベテラン政治家。もう一人写っている日本の沼田大使は、茨城県行方市出身です。国慶節当日は総統府で台湾側の交流団体亜東関係協会の李嘉進会長と久しぶりにの再開。10年来の付き合いの李会長は私が国会に戻ったのを大変喜んでくれました。筑波大学出身の李会長は「私の第二の故郷は茨城です」と自己紹介していました。台湾側の多くの人と久しぶりの再会を果たし、この10数年間で積み重ねてきた台湾の皆さんとのお付き合いに改めてありがたく思いました。



 国慶節式典の後、日本のデリゲーションのために馬英九総統主催の昼食会を開いていただき、鼎泰豐の小籠包とマンゴーかき氷をいただきました。昼食をごちそうになったので言いづらいのですが、式典での馬総統のスピーチは大学の講義のように抑揚がなく、覇気が感じられませんでした。馬総統が1期目の当選を果たした7年前に総統府の執務室で1時間にわたって議論した時、きれいな英語で理路整然と堂々と話す様を見て、アジアにも新しい時代のリーダーが登場したと感じたものですが、その面影は失せていました。内容も、戦後70年の年に当たって戦勝国であることをアピールし、日本の帝国主義を批判しつつ、7年の任期中に中国との関係改善を図ったことがいかに外交や経済で成果をあげてきたのかということを羅列し、次の政権でもこのような対中姿勢を保つべきことを訴えるものでした。




 一般に台湾は親日国と頭から決めつける日本人は多いですが、正直申し上げて今日の総統のスピーチはあまりそのようなものを感じるものではありませんでしたし、私の知人でも同じような考えの台湾人もいることは事実です。親日的なことに甘えることなく重層的な外交をしなければ、足下を掬われることになるでしょう。台湾は1月の総統選挙で政権交代間近。新しい総統の下でどのような日台関係になるのか楽しみです。



 茨城県とのビジネス面での協力についても、いくつかのとっかかりとなる人脈を作ってきたので、早速興味ありそうな人にお伝えしたいと思います。



-----