〇この週末は多くの知人などから、本日月曜日からの学校の始業を心配する声が多く寄せられた。結果的に水戸市の小中学校は再び休校になる予定で、県立高校は県南県西の外出自粛対象地域の高校等の休校が発表された。
最後はそれぞれの首長が自らの価値基準に照らして判断しなければならない。その決断がどうであるにせよ、その厳しい決断をされたそれぞれの首長に敬意を表したい。
今日、交差点で朝の挨拶をしていたら、私の母校に通う息子を送った帰りの奥様が、車を止めて話しかけてきてくれた。涙ながらの訴えだった。その横を、高校生たちを乗せた満員のバスや電車が通り過ぎて行っていた。
「県内で感染者が出ていない時に一斉に休校されて年度末のあらゆる行事がなくなってしまい、子どもたちはガッカリしていた。今度は、市内でも感染者が出ていて、バスに乗るのも怖いのに、なぜ学校に行けというのか」
「子どもたちはみんな、政治家や大人の都合でパフォーマンスの材料にされているだけで、自分たちのことなんて何にも考えてくれていないと思っている。総理大臣や政治家の発言はよく聞いているから、そう感じていますよ」
「休校するにしても、開校するにしても、子どもたちにどういう思いでそのような判断をしたのか、政治家は自分の言葉で語ってくれなくては、納得できない」
胸に突き刺さる言葉だった。何もできないのが、もどかしい。アベノマスク騒動にしても、自らが感染から守るには何をしたらいいのか、政府の言葉が信じられず、十分な情報が与えられているとは感じられず、不安が連鎖しているから起こっている。
今、この国に必要なのは、リーダーの心の奥底からの呼びかけの言葉と、多くの人に信頼される科学者からの科学的な知見だ。その両方ともが欠けている。
政府の新型コロナウイルス感染症対策本部専門家会議の尾身副座長が中心となって、専門家有志による情報提供のためのホームページが立ち上がった。
政府の中核の人物が、有志でホームページを立ち上げなければならないということは、専門家の知見が政府内の意思決定に十分生かされず、政府を通じて専門家の考えが国民に伝わらないもどかしさからのものであると、私は考える。
一段落したら、国民みんなで、こんな政治、こんな政府でいいのか、根本的なところから考えようではありませんか。