〇今日から、京都4区選出の北神圭朗衆議院議員にお世話になり、2泊3日で会派「有志の会」の京都研修会。会場が、新撰組の不動堂村屯所跡というのも、何かの因縁でしょうか。
初日の今日は、中西輝政京都大学名誉教授から現下の安全保障をめぐる状況と、「保守とは何か」という骨太なご講演をいただきました。「保守」とは、文化、歴史などの価値観の問題であり、安全保障や憲法9条をめぐって「保守かリベラルか」と違いが分かれる日本の政治体制はそもそもおかしい、とお話しいただきました。
私から、そもそも日本に「保守政治」とはあったのか?安倍政権は「保守」だったのか?と問うたところ、
・日本にはまだ保守の土壌はない。明治維新の王政復古にせよ、戦後の「保守合同」による自民党の誕生にせよ、一つ前の時代を肯定する「反動」でしかない。
・安倍政権は本質的には保守ではない。それがブランドイメージとして最適だっただけ。戦後70年談話に見られるように、リアリストというよりはオポチュニスト。
では、ポスト安倍政治はどうあるべきか、という問いに対しては、これからの政治に求められるのはリスクを伴う「進歩」に対して守るべき価値とのバランスをとる「ふるまい」であり、対話と柔軟性こそが保守主義的考えである、とお答えいただきました。
夜は、北山を入った高雄の川床にご案内いただき、今後の政局や政治のあり方について、同志たちと議論を重ねました。幕末の政治が京都から動いたように、日本の歴史の転換点は必ず京都が舞台となります。今年は、日本の政治にとっての歴史的な転換点になる雰囲気があります。この地で、5人の同志たちで、そうしたエネルギーを吸収してまいりたいと思います。