福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

『水がつくる自然~水戸の歴史と大地の泉』

〇井戸掘りと地質のエキスパートの西原昇治さんが、満を持して『水がつくる自然~水戸の歴史と大地の泉』を上梓しました。

 当たり前ですが、水は高いところか低いところに流れます。そして、地面の下の水を通しやすい地層と通しにくい地層の間に地下水脈を蓄え、崖の下などから湧き出てきます。こうした水の原理によって水戸の地形は作られ、その地形を生かしながら水の利用の観点から街は作られてきました。この本では、このような水戸の地形や街の成り立ちが解き明かされます。

 現代人は、自然の摂理と自然を生かした暮らしをあまり鑑みないで、水源地を埋めたり、霞ケ浦導水を無理やり桜川に流したりしようとします。裏表紙にある先日このfbでも紹介した膳棚は、固い地層が地表に現れてできた景観ですが、霞ケ浦導水の水をこの上流で流すことによって消えてしまいます。

 当たり前の摂理や見えざる自然を無視すれば、必ず人間社会はしっぺ返しを受けることになるでしょう。この本は、そんなことを考えさせてくれます。下市の永井書店で販売中ですので、ご興味のある方はぜひご一読ください。

f:id:fukushima-nobuyuki:20210602030102j:plain

f:id:fukushima-nobuyuki:20210602030120j:plain

f:id:fukushima-nobuyuki:20210602030135j:plain