〇野党関係者必読の書、『なぜリベラルは敗(ま)け続けるのか』を著したリベラル派政治学者の岡田先生のこのインタビュー記事は、これまた野党関係者やこれまで野党を支援してこられた皆さんに、お金を出して全文読んでいただきたい記事だ。
【誰もが間違い得るという前提に立つ民主政治において『正しさ』はゴールになり得ないし、政治行動を評価する基準にもなり得ません。正しいことを主張すれば支持される、なんて幻想どころか、逆の結果を招きかねない。野党代表の『まっとうな政治』というメッセージを、受け取った人々はこう脳内変換します。『まっとうではない政権与党を支えているあなたたちは愚か。もっと勉強しなさい』。そして有権者は心を閉ざします】
【いわゆる護憲政党は、憲法は一文字たりとも変えるなと訴える純度の高い人々を実像以上に大きな固定客だと見なし、彼らに背を向けられたら終わりだとおびえている。そのために新たなマーケットを開拓できなくなっています・・・それは、朝日新聞や東京新聞などのリベラルメディアが、改憲に賛成か反対かなどという単純な世論調査や報道を繰り返し、その間のグラデーションをまったく見ようとしないことにも原因があります】
【ちゃんと大人の政治をやろうよ、ということです。原発だって、『即時ゼロ』なんて大人がのめる話ではない。でも、軟着陸させるための現実的な話をした途端に『脱原発はウソだったのか』『原子力村に取り込まれた』と批判する。子どもじみた原理主義です】
こうした先生の論点から見れば、野党第一党が先日公表した「政権発足後、初閣議で直ちに決定する事項」7項目は、どう評価すべきであろうか?