福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

敗戦の日

〇毎年8月15日の敗戦の日は、とりわけ政治家になってからは心が重くなる日だ。近年は、先輩の松井孝治さんに影響されて、大日本帝国が崩壊に至る昭和20年9月2日までの出来事をほぼリアルタイムに記述していく「芙蓉録」をTwitterで追いながら、8月の時を過ごしている。

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 読んでいると、日本の軍部や指導層が一番の危機にあっていかに無能で、日本的な組織がダメかということを思い知らされる。しかも、その有様は行政にいたり政治の場にいる現代の私にも、思い当たるものがある。とても重い話なのだ。

 今日はそんな思いを持ちながら、茨城県護国神社の終戦記念祭に遺族団体などと共に参列。まごころを込めて戦没者の御霊に感謝と哀悼の意を捧げた。

 日本武道館で行われた全国戦没者追悼式では、遺族でもある尾辻参議院議長の式辞が心を打つものであったようだ。以下に引用したい。私たちは、「戦後77年」というより、「今が戦前になってしまってはいけない」という気持ちをもって、この日を迎えなければならない。

【本日ここに、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式が執り行われるにあたり、参議院議長として、謹んで、哀悼の誠を捧げます。

 父は、32歳で戦死をいたしました。母は、残された私と妹を、女手ひとつで、必死に育ててくれましたが、41歳で力尽きてしまいました。母も戦死したと思っております。戦争がなければ、早く死ぬこともありませんでした。

 子どもの頃は、一度でいいから、お腹いっぱい御飯を食べてみたいと思っておりました。そんな私を、先日、参議院の議長にしていただきました。

 平和な時を生きた、おかげさまであります。父より50年、母より40年長く生きております。残された命は、戦争の悲しさを伝える語り部として生きてまいります。

 この平和が、取り返しの付かないほど、大きな犠牲の上に築かれていることを忘れてはなりません。私たちにできることは、散っていかれた方々のことを忘れないことであります。

 平和を守るために、力の限りを尽くします。戦没者の御霊に、そのことをお誓い申し上げまして、追悼の言葉といたします】