福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

読売新聞に掲載された、弟らしい記事

〇弟自慢でスミマセン。今日の読売新聞に掲載された、弟らしい記事。イスラエルの左派作家のデイビッド・グロスマン氏のインタビュー、「戦争以外の方法試そう」。

 日本の新聞の国際部の記事は、そこで起きている事実や政治家の発言を報道するものが大部分であるが、このようにイスラエルとパレスチナの問題を文学者の観点から見た記事に大きな紙面を割いてくれた読売新聞に敬意を表したい。

【ハマスのような狂信的な組織を排除することは困難です。だから、別の方法を試そうではありませんか。数年にわたる停戦も考えられるでしょう。『剣を取るものは剣で滅びる』(マタイの福音書)ということが今や明らかです。我々は、パレスチナ人の要求を無視してきた代償を払わなくてはならないのです】

【イスラエルには強い軍隊があり、社会は戦争の時には団結しているから生き残るでしょう。しかし、問題は、悲劇を繰り返しながら生き残りたいか、あるいは充実した人生を送りたいのかということです】

【次に取材に来るときは、作品や文学のことだけを質問してくださいね】

 私の母の教育方針は、「戦後文部省の学校教育を受ける必要はない。勉強する時間があるなら、本を読みなさい。教科書を買うお金があるなら、本を買いなさい」というものだった。私たち兄弟は、一度も母から「勉強しなさい」と言われたことはない。物心ついたときから、寝る前に母親は子守唄代わりに耳元で本を読み、ふんだんに本を買い与えてくれた。小学校高学年になると、自然に『雨月物語』のような古典を読んでいた。

 弟は、勉強もあまりできなかったし、子供の頃は私のように本も好きでなかったが、大人になると、ヨット部の合宿や擦り減るばかりの官僚生活で本を読めなくなった私とは対照的に、多くの本を読み、文学に興味を持つようになったのは、母の教育の賜物だろう。

 政治や経済の面からの表面的な見方ではない、人間や社会の本質を描こうとする弟の記事は、身びいきながら、ジャーナリストとしていい仕事をしていると思う。