福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

安政七年三月三日

〇安政7年3月3日は、桜田門外の変があった日。茨城県護国神社では、桜門之会が主催する桜田事変十八烈士慰霊祭が挙行されました。

 私は、幕末の水戸藩が絡む歴史の中で、桜田門外の変を最も評価しています。それは、朝廷と水戸藩を思う「誠」から出た行動であると思うからです。維新後の史観では「この事変により幕府の権威が失墜して、明治維新の魁となった」ということですが、こうした見方は水戸にとっては名誉なことではありません。

 藤田幽谷の『正名論』では、「幕府、皇室を尊べば、すなはち諸侯、幕府を崇び、諸侯、幕府を崇べば、すなはち卿・大夫、諸侯を敬す。夫れ然る後に上下相保ち、万邦協和す。甚だしいかな、名分の正しく且つ厳ならざるべからざるや」としていますから、弘道館で学んだ者たちにとって、幕府の権威を失墜させたり討幕のために行動するはずがありません。大義名分を守るための義挙なのです。

 昨日の緒方議員の反対討論のように、今、世が世なら水戸人も絡んだ5・15事件のような事変が起きてもおかしくない世情にあります。でも、私は現在の立場からは、民主政治の可能性をギリギリまで信じて行動してまいります。桜田門外の変には、薩摩藩士も行動を共にしました。令和の時代も、もしかしたら薩摩に縁のある人たちと一緒に動かすことになるかもしれません。歴史の因縁は繰り返されるものです。