福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

提言書の提出をうけて

民主党が大勝した09年の総選挙、大敗し政権から転落した12年の総選挙、再び低迷した14年の総選挙での私の選挙区での比例票の推移(09→12→14)をみると、

 民主党(112,540→37,002→43,379)
 自公 (103,339→100,474→109,006)

...

候補者票を見てみると、

 私  (151,165→ 66,076→77,179)
 自民候補(92,528→103,463→105.536)

 大敗しても大勝しても自公の比例得票は一定。比例票と候補者票も同じ、一方、民主は激減。比例票の減少ほど候補者票が減らなかった(それでも激減)おかげで、辛うじて比例復活させていただいている。つまり、自公にブームが来ているわけではなく、非自民政党に支持が集まるかどうかの1点で国政選挙の結果が決まっているのだ。

 私の選挙区では、熱心に民主党を応援して下さる「リベラル」な固定層はおそらく大体40,000人。この数字は、民主党自由党が合併する前の民主党比例票とほぼ同じである。09年の時に民主党に投じた約11万人の残りの約7万人はどこに行ったかというと、大部分は棄権で残りは維新などの第三極である。選挙区を回っての皮膚感覚として、「民主党に裏切られた」と感じているこの層が今後民主党に戻ってくる見込みは極めて少ない。そもそも09年の圧勝は、政治学者の三浦瑠璃氏も指摘しているとおり、「リベラルの勝利」ではなく自公政権に不満を持つ穏健な保守層が民主党に投票したからである。

 自公政権には不安や不満がある国民がおそらく過半数を超えるくらい存在しながら、「入れたいところがない」という方を多く作ってしまっているのが今の日本の政党政治の状況ではないのか。この責任は、私たち野党にあると考えなければならない。先日の「解党提言書」は、さまざまなところに波紋を広げているが、まさにこのような事実を受け止めてのことである。

 個人的な思い入れや、組織の事情、選挙区事情ではなく、広く国民の思いを受け止めてどのような政治を行っていくのか、今こそ私たち政治家が虚心坦懐に考えなければならないときではないか。

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