〇今回のYoutube「福チャンネル」は、陳情の実態について。
よく政治家は、演説やチラシなどで「私はこれを造った」など実績を主張します。お恥ずかしながら、私もやってしまっています。私個人としては、あんまり自ら進んでそのようなことを誇示したくないのですが、支援者は「地元に何を持ってきたのか」という話を聞きたがるのです。
でも、かつて霞ヶ関で働いていた者として、つくば学園都市建設や鹿島開発などの国家プロジェクトはともかく、地元の国道の4車線化とか橋の掛け替えなどを、一地元議員の口利きで進めるようなことはありません。だいたい事業を採択する基準があって、課長や課長補佐レベルが淡々と決定していきます。
よく茨城新聞に載るような、大臣室で陳情書を渡しているような写真は、「やっていますよ」と地元に示す儀式に過ぎず、予算の採択にはほとんど影響を与えません。これから私に対して「無所属の者に何ができる」というネガティブキャンペーンがなかれるでしょうが、与党か野党かなども関係ありません。国民の税金の使い方を「与党だから有利にする」、なんて国は民主国家ではありません。
政治家ができるのは、ルールを作ったり変えたりということを立法府の人間として行うことです。有能な政治家は、大臣などの政治家ではなく現場の官僚と議論しながら、事業採択のルールを吟味して、それを変えさせたり、それに合わせた申請を出させたりしながら、物事を実現していきます。与党の政治家でもそれをできなければ、何も実現しません。野党だろうが無所属だろうが、やれる人にはできます。
そんな陳情の実態について、私なりの経験からお話いたしました。おそらく、あまり普段は聞けない話だと思います。ぜひご覧いただき、またYoutubeちゃんねるの登録をよろしくお願いいたします。