福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

東アジアの情勢

〇かつて20世紀の末、中国の大連を旅行した時、夜に大連外語大学の学生が日本語で接待してくれる店に行った。学生たちは、みんな日本に憧れを持っていて、純朴で可愛らしく、優秀であった。

 少し酔っぱらった私は、学生たちに自由の素晴らしさ、民主制度の意義を話し始めた。その対比として、天安門事件について話し始めたところ、一人の女子学生が「人民解放軍が人民を撃つなんてありえない。中国では天安門事件なんて起きません。そんなの作り話です」と泣き始めた。

 そのお店で働いている学生たちは、週に1回共産党員と学習会を開いているという。私は、翌朝早くホテルをチェックアウトし、大連の街を発った。

 国際会議などで他国の官僚たちと雑談をしてみると、韓国人は育ってきた環境が比較的似ているからか、学生時代の受験の話、省庁での風習などの話で盛り上がる。一方、中国人は、育ってきた環境があまりにも違い過ぎて、プライベートの話題で合う話があまりなくて、心を割って話せない。新しい教科書で育つ香港の若者は、いったいこれからどうなってしまうのだろうか?

 同じ紙面では、韓国を訪れた中国外交トップの楊共産党政治局員が「(習近平国家主席が)他の国より韓国訪問を優先させる」と韓国に伝えた報道されている。その後には、年内に日中韓首脳会談の開催を目指すという。

 東アジアの情勢は、大きく動き始めている。それは、おそらく世界史的な展開だ。安倍首相の体調に関する報道が出て以降、日本の政局の動きは風雲急を告げている。果たして、我が国は世界史的な展開に合わせた政治の変革をなしとげることができるのか、そうした大局観を持って行動する政治家とそれを支える国民がどれだけいるのか。戦後日本の正念場に来ている。

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