〇京都の大谷本廟にも福島家のお墓がありますので、お参りしてきました。墓石に、「江戸 深川 福島氏」と刻まれているので、江戸時代末期に建てたものでしょう。大谷本廟は、親鸞聖人が荼毘に付されたところ。江戸の豪商たちは、親鸞聖人の傍で眠りたいと、江戸に加えて京都にもお墓を作ったということです。
宿の近くには、本山の(西)本願寺があるので、そちらにもお参りしてきました。本願寺の隣には、かつて本圀寺という大伽藍がありました。「圀」という字は、徳川光圀公からいただいたもの。幕末期、第10代藩主徳川慶篤公が京都にて天皇をお守りする役割を果たしていた時、お供して上洛した水戸藩士が尊王攘夷を掲げてこのお寺に駐屯していました。慶篤公の玄孫が、福島本家の夫人というのも、不思議な縁です。そういえば、親鸞聖人も約20年にわたって常陸の地で布教を行っていました。京都と茨城には、いろいろな繋がりがあるのです。
政治に携わっていると、いろいろな見えない縁や繋がりによって自分は動かされているのではないか、と感じることがあります。今回の京都での研修は、そうしたものを確認するものにもしていきたいと思います。