昨日、今日と久しぶりに国会での仕事。被災地域の議員として、体験したこと、見てきたこと、聞いてきたことをさまざまな場で訴えてくる。とりわけ、茨城県にとって、原子力災害とそれに伴う風評被害、農産物被害の対策が深刻だ。私が携わったJCO事故後の対策でも、最後まで問題になったのは食品安全の問題であった。食品安全の問題は農林水産省、厚生労働省、内閣府とさまざまな府省の利害か関わり、調整が仕切れなかった。今回、そのときに未解決のままにしていた問題がモロに直撃してしまったことは悔やんでも悔やみきれない。この問題だけでなく、広報のあり方などJCO事故の反省を踏まえて作られたさまざまなマニュアルが今回ほとんど生かされていないことは、JCO事故対策に携わった者として大変残念に思っている。私なりの経験と知見を求められる限り出し切って、復興対策に当たってまいりたい。
茨城県選出議員で声を掛け合って、「震災復興超党派茨城県国会議員連絡会議」を作り、私はその事務局を仰せつかった。「東北太平洋沖地震」という名称のせいか、甚大な被災を受けた地域なのにも関わらず後回しにされがちな茨城県の状況や復興対策を、同じ茨城県選出の国会議員の先輩方と超党派で訴えてまいりたい。また、深刻な被害を受けつつある風評被害対策について、「原子力災害に関する食品安全緊急対策小委員会」を党に作ってもらい、郡司彰参議院議員を座長とし、私は事務局長を仰せつかって、本日第1回の会合を開催した。出荷制限や摂取制限のあり方、補償措置のあり方、風評被害対策のあり方とうについて、被害地域の国会議員たちと一緒になって検討し、政府や党にはたらきかけてまいりたい。
当面は、地元と国会を往復しながら、地元の皆さまの思いや訴えを国政につなげてまいります。ぜひ皆さんのアイデアや現場の実情に関する情報をお伝えいただけると幸いです。