福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

東睿山千妙寺

〇所属する同友クラブの例会で、筑西市黒子にある東睿山千妙寺に行って阿(おか)住職のお話を聞いてまいりました。ご住職様は、天台宗の宗務総長を務められた高僧で、お姿からその高潔さが伝わってきます。

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 千妙寺は、834年に最澄の高弟だった円仁が開基した天台宗の東の拠点となった寺です。西の比叡山に対して東睿山と号したことにそれは表れています。写真にあるような千の小石に法華経を書写して納めたことから、千妙寺と称するようになったと言います。

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 天台宗の中では総本山の比叡山延暦寺、大本山の上野の寛永寺・平泉の中尊寺・長野の善光寺に次ぐ寺格ですから、かつては黒子の街は門前町として全国からの参拝客で賑わったと聞きます。しかし、最近まではすっかり荒れ果てしまい、現ご住職様が中心になって再興してきました。

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 魅力度最下位を更新し続けている茨城県には、実は多くの歴史遺産があります。千妙寺の近くにある関城は、『神皇正統記』を著した北畠親房が戦った城で、戦前には全国から崇敬者が集まって盛大に祭事が行われていたと言います。笠間市稲田にある西念寺は、浄土真宗の宗祖の親鸞聖人が20年にわたって住んで教義の中心となる『教行信証』を書いた地です。

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 地元の人間がそれらの価値を認識して、大切にすることから、茨城県の魅力は輝いてくるものと思います。秋のお彼岸には、境内が曼殊沙華で真っ赤に色づきます。ぜひ皆さん、一度ご参拝にいらしてみてください。