福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

自民党・保守の会

〇代表世話人の高鳥議員は、選挙前に「TPP反対!」と言いながら、交渉の最前線に立った甘利大臣が病気で入院して出られなかったTPP署名式に、和装コスプレで出席してはしゃいだ典型的な似非保守議員。

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 平成28年2月8日の予算委員会での私とのやり取りを読めば、悲しい気持ちになるだろう。

「国を売ろうと思って売ろうとする政治家はいないと思いますよ。一番問題なのは、国を売る意思もないんだけれども、愚かさゆえに国を傾かせてしまうということが私は一番問題だと思います」

 こういう政治家に、騙されないようにしてくださいね。

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○福島委員 (略)せっかく高鳥副大臣をお呼びしておりますので、きょうはお越しいただきましてありがとうございました。

 甘利大臣が、ある意味命がけで、ずっとこの間交渉に当たられてきたんだろうと思います。がんに侵されながら交渉を行ってきて、本当にあのニュージーランドの署名式には甘利大臣は心の底から出たかったと思いますよ。

 それにかわって高鳥副大臣が出られたわけでありますけれども、着物が本当によくお似合いで、いろいろな国の外交団の方からお声がけされたんじゃないですか。どうですか。うなずいている。大分お褒めの言葉もあったんじゃないかと思うんですよ。御自分のブログでも、アメリカ政府の交渉担当者の一人が日本大使館の関係者に、日本人は皆あのように礼儀正しい教育を受けているのかと質問したということですけれども、こういうのをブログで書くのは余り美しい日本人だとは思わないですけれども、こういうのを恐らく外交辞令というんだと思うんですよ。

 そこで、資料一をごらんになっていただきたいんですが、高鳥副大臣のホームページからですけれども、ちょっとこれも見ながら。

 これを張っていらっしゃいましたか、選挙区に。全然張っていらっしゃらなかった。わかりました。

 「私はTPPについて国家主権の放棄であり、平成の「開国」どころか平成の「売国」だと考えている。政治家の中にもいろんな考えや判断があるけれど、TPP問題は日本を守る断固とした決意のある「保守政治家」か否かのリトマス試験紙みたいなものだ。」とおっしゃっているわけです。

 この説に従うと、TPPの署名式に和服で参加した方というのは売国の政治家になるんじゃないかなと。リトマス試験紙が変わるような気がするんですけれども、ここまでおっしゃって、甘利大臣にかわって署名式に参加されたお気持ちはいかがなものでしたか。お聞かせください。

○高鳥副大臣 福島委員にお答えをさせていただきます。

 御指摘のとおり、私がかつてTPP協定に反対をしていたことは事実でございます。

 それは、あくまで、米を初めとするあらゆる産品に関して聖域なき関税撤廃を前提としていたこと、そして遺伝子組み換え食品や国民皆保険などにかかわる制度の変更に対する懸念があった。これはその当時、事実でございまして、この点に関して、TPP担当副大臣として着任後に行いました地方での説明会においても明らかにしているところでございます。明らかにしているというのは、私はかつてTPPに断固反対と申し上げてきたということを隠さずにお話をしております。

 その後、十月五日の大筋合意に至りまして、公表されたTPP協定の合意内容を見てみますと、政府の強い交渉姿勢の結果、米については、国家貿易制度及び枠外税率が維持をされ、市場に影響が出ないように対策をとるということ、それからその他の産品につきましても、国家貿易の維持やセーフガードの維持などを獲得しまして、関税の完全撤廃の例外が確保されていること、そしてその他、遺伝子組み換え食品、国民皆保険等についても、制度変更などが求められるものではなく、懸念が払拭されたということが確認をできたわけでございます。

 要するに、私が変わったというよりも、当初懸念されていた内容と交渉結果が別物になったということでございまして、私が国を思う、国益を思う気持ちは一貫いたしております。

○福島委員 余り美しい保守政治家の姿じゃありませんね。だったら、初めから条件つきで賛成だと言えばいいじゃないですか。聖域が確保されるなら賛成だということでしょう。だって、平成の売国とか、断固たる決意がある保守政治家か否かのリトマス試験紙だって格好いいことを言っているんだから。

 今おっしゃったことは、要するに、この時点では、聖域が確保されれば賛成だということでしょう。はっきり言えばいいじゃないですか。こういうポスターじゃなくて、高鳥副大臣も自民党も、聖域が確保されるならTPP交渉は参加なんですと言えばいいんですよ、こんなはったりをかまさないで。

 署名の後に、「先ほどニュージーランドにて閣僚会合の後、無事に署名式と共同記者会見が終わりました。」(発言する者あり)ちょっと黙ってください。「私一人に空港まで六台の白バイとパトカー、」すばらしいですね。人生でなかなかこういう経験もないと思いますよ。「上空からヘリコプターが警護に付く厚遇でした。ブルーチーズは美味しかったです!」いやあ、いいですね。

 今回、ちなみに、ブルーチーズも交渉の対象になっていますけれども、ブルーチーズの関税ってどうなるんでしたっけ。

○高鳥副大臣 ブルーチーズの関税がどれだけかということは、今、通告をいただいておりませんので、即座にお答えできなくて大変恐縮でございますが、確認させていただきます。

○福島委員 だと思います。通告していないので答えられないと思いますけれども、私が言いたいのはそういうことじゃないんです。

 ブルーチーズは、ちなみに、これも私が調べたからわかっているんですよ、初めから知っていると偉そうにするつもりはありません、十一年目までに二九・八%が一四・九%まで半減するんですよね、森山大臣。ほかにも、クリームチーズとか、恐らくチェダーとかゴーダもその場にあったかもしれません、これは十六年目で関税撤廃。

 要は、私はきのうも酪農家と話をしていますけれども、生産量が減らないと言っているけれども、今もうかつかつなんですよ、酪農農家。特に、家族でやっている人は、休みもなく、毎日乳搾りをやったり、牛が病気になったり出産があったりとか、本当に大変なんですよ。

 みんなこれを気にしていて、チーズの一部の関税が撤廃ですよ、重要五品目が。そう心配している多くの酪農家の皆さんがいる中で、ブルーチーズはおいしかったですと。一番乳製品を要求していた国はどこですか。ニュージーランドですよ。甘利大臣はニュージーランドとの酪農の交渉で闘っていたんじゃないんですか。そのニュージーランドに行って、ブルーチーズはおいしかったですということをおっしゃる感覚が私は理解できない。

 保守政治家だと思うんだったら、その酪農家の思いを受けるのが保守政治家じゃないですか。ブルーチーズを食べておいしかったとつぶやいている場合じゃないですよ。何か御感想があればおっしゃってください。

○高鳥副大臣 お答えをさせていただきます。

 まず、このブログでございますが、これは政府の公式見解ではございませんで、私が主に自分の支持者に向けて発信をしているものでございます。

 そして、大変タイトなスケジュールの中で、署名式が終わるまで自分の携帯に触る時間も一切ないような状況で、空港へ移動する車の中で初めてそれを開けまして、自分が何とか元気にやっているということを短い時間の中でお伝えをしたいということで書きましたので、誤解を招いていることについてはおわびを申し上げたいと思います。(発言する者あり)

 その上で、今、政府代表ということでございますが、夕食会のときに私の席が、どういうことでお決めになったのかわかりませんけれども、閣僚テーブルの真ん中のところで、ニュージーランドのマクレー大臣の真向かいでございました。

 夕食会でございますから、やはりほかの国々と友好的な雰囲気をつくるという中で、雑談の中で、まあ、デザートにチーズが出てきたことは事実でございます。それで、私は実はチーズは好きではないのです。でも、そのチーズを食べたらおいしかったものですから、ブルーチーズは私はきのうまで好きではありませんでした、だけれども、きょうから、ニュージーランドのチーズがおいしいということがよくわかった、こういうことを申し上げたら、相手の大臣も非常に喜ばれまして、そして、ニュージーランドでは新鮮な魚がとれるので日本食もとても人気がありますよと。こういう、国と国というのは最後は人と人ですから、友好的な関係をつくっていこう、そういうことのあらわれでございます。

 しかし、御指摘を受けまして、誤解を受けるような表現については今後気をつけたいと思います。

○福島委員 話を聞いていて、何か悲しくなってきましたね。本当に涙が出そうになった。

 国を売ろうと思って売ろうとする政治家はいないと思いますよ。一番問題なのは、国を売る意思もないんだけれども、愚かさゆえに国を傾かせてしまうということが私は一番問題だと思います。

 残念ながら、今の答弁を見ていて、本当に酪農家の思いを背負って交渉するような人だとは思えない。このような副大臣で、これからずっとTPPの批准に向けて、場合によっては特別委員会も設置するかもしれませんけれども、審議していかなければならないわけですけれども、石原大臣、大丈夫ですか、こういう副大臣で。いかがですか。