〇東日本大震災復興特別委員会で質疑に立ち、来年を目途に予定されている福島第一原発のALPS処理水の処分について、風評被害におののく地元漁業者などの思いを込めて訴えました。YouTubeに質疑の模様をアップしておりますので、ぜひご覧ください。
私たちの地元は99年のJCO事故、2011年の東日本大震災の原発事故で二度も深刻な風評被害を受け、そのたびごとに身近な会社が倒産したり、知人たちが塗炭の苦しみを味わうのを身をもって実感しております。これまでの政府の対応はあまりにも事務的で官僚的。他人事の上から目線が、地元の不信を招く最大の原因であることを強く主張しました。
しかしながら、答弁に立つ副大臣たちは、その官僚の作った答弁を読み上げるばかり。「処理水の処分を最終的に決めるのは政府の誰なのか」という一番基本的な質問にすら答えられず、官僚が代わりに答弁(しかも答えになっていない)する有様です。こんな無責任な連中に、地元が苦しむことを決めさせるわけにはいきません。
質疑が終わると、東京駅から東北新幹線に飛び乗って、お世話になった方の葬儀に参列。鈴木元下館市長の奥様。私の初当選前から後援会を挙げて応援していただいたばかりか、ご夫妻で我が子のように可愛がっていただきました。亡母とも、姉妹のように仲良く付き合っていただき、亡母の最後の親友になってくれました。私の母亡き後は、まさに母親のように浪人中の私を気に掛けてくれました。まもなく天国で母とも再会して、私のことを話していることでしょう。
議員会館の私の部屋には、この鈴木カツさんから贈っていただいた飯野農夫也の版画が飾ってあります。この版画に描かれているような、土とともに暮らす人たちを決して忘れるな、という思いが込められています。一人一人の人間と真心で向き合うからこそ、政治家は官僚とは全く違った仕事ができるのです。官僚任せのくせに威張っているだけの冷たい政治ではなく、体温のある土の香りがする本物の政治を取り戻してまいります。