平成22年度予算案が昨晩閣議決定されました。私も急遽招集された農林水産政策会議に出席するため、夕刻に下妻から上京。来年度予算についてマスコミではさまざまな評価がなされておりますが、こと農林水産分野について言うと、メリハリの利いた歴史的意義のある予算であると私は考えます。報道でもあるように土地改良予算などの公共事業は大幅に縮減されました。その代わりに1,500億円の自治体が柔軟に使える新しい交付金が創設されました。これまでは農業集落排水、農道、農業用ダムなどの細切れの補助金制度が「応募しなければ損」という自治体の補助金獲得合戦につながり、結果的に「水のたまらないダム」に象徴される予算の無駄遣いにつながってきました。新しい交付金の創設によって、公共事業の予算の総額が減ったとしても、自治体の創意工夫で効果的な事業がかなり実施できるようになったのではないでしょうか。
そして、目玉の戸別所得補償制度のモデル事業。これまで皆さまにご報告した通り、何度も何度も地元の農家に通ってその声を集めて、党内や政府の会議で発言させていただき、小沢幹事長に直訴までしてまいりました。おかげさまで、要求額の満額が確保され、農水省が当初に提示していた制度の硬直的な面、現場に混乱を引き起こしそうな点はかなり解消いたしました。「この2カ月の間に頑張った甲斐があった」と国会議員になって初めて何とも言えない充実感を味わい、昨晩は同僚議員とささやかな祝杯を挙げました。
今日は何軒かの忘年会をハシゴする中で、この予算実現までの顛末を報告させていただきました。何人かから「単なる理屈ではなく、地元を歩いて集めた現場の声を受けて発言したから説得力があったのではないか」とお褒めいただき、ますます頑張ろうという思いになりました。ここ数日は自治体の皆さんと意見交換しながら、何をすべきかを考えております。「代議士」の名に恥じぬ仕事をしてまいります。