福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

第三次補正予算は「亡国の予算」

○一昨日菅内閣で閣議決定された第三次補正予算は、「亡国の予算」と言わざるを得ない。

 多くの国民はコロナの第三波の広がりを受けて、医療現場などへの補正予算が必要だと直感的に感じるだろうが、73兆円規模と言われる補正予算のうち、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策に投じられる財政支出はわずか5.9兆円程度で全体のわずか約8%に過ぎない。二階幹事長に配慮して積まれているのか、国土強靭化対策が同規模の5.6兆円程度だから、菅政権がコロナ対応にどれだけの危機感を持って対応しようとしているのか、その意識が知れる。

 そして、予算の真水部分(政府が財政支出をするもの)の約半分の18.4兆円程度が「ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現」という名目で積まれている。そしてこの項目は、金融的手法による財政投融資で膨らまされて事業規模が51.7兆円程度とされており、これによって約73兆円という大規模補正予算の見かけを取り繕っている。

 その「ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現」に並んでいる政策の多くは、本予算で盛り込めなかった筋の悪いものの羅列だ。この長期間の低金利の下で、「膨らまし粉」役の政策金融によって資金の手当てをしなければならないような事業は、そもそもマーケット中で評価されえない事業であろう。

 「事業再構築補助金」や「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」など「○○促進事業」と銘打った予算は投資を促すための補助金なのだろうが、ささやかな補助金がもらえるから新たな投資をする程度の事業では、「ポストコロナに向けた経済構造の転換」などはできないであろう。

 「バイオ由来製品生産技術の開発事業」や「革新的光ネットワーク技術の研究開発」など研究開発予算も羅列されているが、このような政府が主導して行う研究開発がこれまで実を結ぶことがなかったからこそ、AIや自動運転など世界が鎬をけずる研究開発競争で日本は落第生となっている。いつまで同じ手法で、失敗と無駄の積み重ねを続けるのであろうか。

 中身が薄くて困ると、大体横文字で装飾をしてそれらしく見繕うのも霞ヶ関の常套手段だ。「ベース・レジストリ」「CCUS」「オンサイトPPA」「イノベーション・エコシステム」、、、いちいち注をつけてもっともらしく書かれているけど、なにだかよくわからない。一体政策として何がしたいのだろうか?

 コロナ禍の下で今まさに支援が必要な人たちに直接届くような予算は、ほとんど見当たらない。第三波が広がる中で、「ポストコロナに向けた」予算措置をするより、早くコロナを抑えてというのが国民の多くの思いだろう。そうした国民心理につけこんで、霞ヶ関の能力低下を陳列するような予算を作ることは「亡国の道」と言わざるを得ない。

 こうした補正予算案に対して、野党が対案を出すのは容易だ。ぜひ年末年始に休むことなく作業をして、政府案に対抗しうる国民が望む補正予算案を作って示してほしい。

 そして、これを読んでいるすべての皆さんに訴えたい。私が役所にいる時からもそうだったが、国民から税金をお預かりして、このような政策立案を続けている限り、日本は沈没をしていき、近い将来にアジアの二流国に転落するのは確実だ。もう20年も30年も、この国は同じことを続けているのだ。いい加減目覚めて声を上げ、行動しなければ、日本はヤバいと思っていただきたい。私は、信念を貫き、訴え続け、行動し続けていくつもりだ。

♪ 天の怒りか地の声か そも只ならぬ響きあり 民永劫の眠より 醒めよ日本の朝ぼらけ

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