福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

社会における法律の役割と一人の人間

〇盟友緒方林太郎君と、浄土真宗本願寺派の門徒の国会議員を会員とする築地聞真会に参列するため、築地本願寺にまいりました。

 9月に有志の会で京都合宿を行った時、ホテルのそばに(西)本願寺があり、大谷本廟にある福島家のお墓にお参りしたのですが、同志の緒方君も本願寺派の門徒であることがわかって、入会をお誘いしたのです。これも何かのご縁です。

 大谷光淳ご門主様からは、蓮如上人時代に時の大名から弾圧され本拠を転々としなければならなかったことに始まり、薩摩藩などによる禁教、明治維新後の廃仏毀釈など時の権力に教団は左右され、一方で部落差別や戦前の植民地支配に加担した歴史などが語られ、宗教と世俗権力の関係について深いお話をいただきました。石上総長からも、旧統一教会被害救済法が、信仰や宗教自体と社会が距離ができてしまうことへの懸念が語られました。

 本日今から法案が本会議で採決されます。私は、人間が信仰心を持つことは大事だと考えます。それは、人間が万能ではないこと、目の前に見えることだけが真実ではないこと、見えないことにこそ大事な価値があることを自覚することで、他者を敬い、人類の歩みに謙虚に向き合い、結果的に自分だけではなく多くの人が幸せを得ることになると考えるからです。緒方君との盟友関係も、先祖から引き継がれた同じ信仰があることで、より深いものになりました。

 こうしたことは、法律ですべて解決することではありません。法律は万能ではないのです。立法府に身を置く人間でですが、そうだからこそ、社会における法律の役割を認識しつつ、それ以前に一人の人間として政治に取り組んでまいります。