福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

金利は「経済の体温計」

〇日経新聞らしい良記事(当然有料)。

www.nikkei.com

【日銀を追い詰めたのが、投機筋の債券売りだ。「日銀はいずれ政策修正に踏み込まざるを得なくなる」(海外ヘッジファンド)との思惑で6月に海外投資家を中心に国債を売り浴びせる動きが拡大。一度沈静化したものの、9月から10月に再燃した。
 防戦に回った日銀。金利を抑え込むため国債を大量に買う状況に追い込まれ、22年の国債購入額は6年ぶりに100兆円を超えた】

【日銀は政策を維持し続ければ、いずれ投機筋は攻撃の矛先をほかに向け始めると高をくくっていた節がある。だが、市場のゆがみはどこかの時点で解消されるとみるヘッジファンドなどの信念は日銀以上に固かった。日本国債の空売りで利益を得た米系の債券運用会社の関係者も「それなりにパフォーマンスがよかった」と満足げだ】

 金利は「経済の体温計」。それを政策によって不自然に抑えることは、できない。経済の体温がわからなければ、適切な経済政策を選択できない。だから、大量の国債を原資とする今年度補正予算のようなものが出てくる。おかしな政策は、必ず副作用になって跳ね返ってくる。

 私が先日予算委員会で岸田首相に問うた通り、政策は科学であり、理論に基づかない政策をタイミングも考えないで実行すれば、必ず失敗する。非科学的な政策を実行する者は、海外のヘッジファンドなどの餌食になるだけだ。

 私がいつも言う日本の宿痾である「科学なき者の最期」が、今回も示されてしまった。日本政府は、もっと賢くならなくては、世界のカモになるだけだ。