〇この週末も地元と東京を行ったり来たり。すぐ近所の千波小学校の運動会に顔を出してまいりました。小学生ってこんなちっちゃくて可愛いとは。息子が大学生になって、もう子育ても終わって、過ぎた日は帰ってきません。
水戸史学研鑽会吉田塾40周年祝賀会にも。日中には尼港事件慰霊式典が開催されました。水戸歩兵二連隊の悲劇は、私が国会で何度も取り上げているペリリュー島の戦いが有名ですが、ロシア革命時のシベリア出兵に際し1920年にアムール川河口のニコラエフスクで赤軍らに日本人が虐殺された尼港事件において同連隊が玉砕したことを知る人は少なくなっています。
水戸の人たちは自らの命よりも大義を重んじる気風を持っているため、幕末以来こうした悲劇が繰り返されてきました。そこには水戸学の影響もあることでしょう。一方、ロシアとウクライナの戦争、イスラエルによるパレスチナでの虐殺、トランプ大統領の登場など、エマニュエル・トッドの言う「西洋の敗北」の予兆が世界のあちこちに表れています。
こうした文明の転換点にあって、もう一度「私たち日本人とは何か」ということを振り返るために、水戸学は一つの手がかりになるかもしれません。「水戸は維新の魁」と言って内輪で誇りにするだけでなく、もう一度原典に立ち返って水戸学の書物を読見直し、明治維新の近代化そのものを超克しなければならない時が来たのではないでしょうか。そんなことをお話いたしました。
東京でのイベントについては、明日ご報告いたします。