宮崎県で発生した口蹄疫がおさまる状況にありません。5月12日現在で71戸の農家で発生し、牛5,894頭、豚71,274頭もの家畜が殺処分、埋却等の処理がなされました。生活を支える糧となり、家族同然に大切にしてきた家畜を処分せざるを得ない酪畜農家の気持ちを考えると居た堪れない思いになります。野党には「対応が遅い」と批判をする方もおられますが、農林水産省も連休返上で全力を挙げて取り組んでおりますので、今は政治的思惑を超えて、一丸となって感染拡大を防がなければなりません。
というのも、口蹄疫は人体には影響がないといわれているものの、家畜への感染力が極めて強い疫病で、2001年にはイギリスで約700万頭もの牛、羊が処分されましたし、1997年には台湾で380万頭もの豚が処分され台湾の養豚業は壊滅状況になってしまいました。ここで食い止めなければ、日本の畜産・酪農は大ピンチになってしまうという危機感を持って対応しなければなりません。
明日、明後日と国会では農林水産委員会が開催されます。私は質問には立ちませんが、与野党の枠を超えた緊張感を持って審議に参加してまいりたいと思います。