福島のぶゆきアーカイブ

衆議院議員 福島のぶゆきの活動記録です

G7広島サミットを終えて

〇G7広島サミットについての、私なりの所感をYouTubeにおいて述べました。


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 私は、今回のG7は戦後日本外交の一つの到達点であると評価をいたします。かつて2000年の九州・沖縄サミットの時に事務方として関わりましたが、2,000円紙幣の発行や安室奈美恵のテーマソングなどお祭の面ばかりが前に出て、日本が会議を仕切るというようなものではありませんでした。G7の中では、大体において日本はミソッカスという悲哀を感じてきました。

 ロシアへの対応を巡っては、当然G7各国の中でもさまざまな温度差があります。そうした中、岸田首相はG7各国やGW期間中はアフリカまで直接出向き、林外相も中南米諸国や太平洋島嶼国訪問するなど、このサミットに向けた根回しをしてきました。ウクライナのゼレンスキー大統領の訪日ばかりが大きくクローズアップされますが、こうした周到な準備があって今回のG7の結果を得られたことは、日本の外交の大きな成果です。

 「ウクライナでの停戦ではなく戦争を煽った」とか「広島でやったのに核廃絶の道を示せなかった」とか「米国は原爆投下の責任に言及しなかった」などの批判の声も多くあります。どれも、その通りなんでしょう。しかし、私は第二次世界大戦で敗戦国となった日本は、戦後レジームの中でこれまで78年間外交で世界を動かしうるような大国ではなかったことを、私たちは認識しなければなりません。

 78年かけて、ようやく国際政治の中の舞台回しの一端をできるところまで日本外交は到達した。その外交資産を、これから私たちはどう生かしていくのか、が大事な課題であると考えます。