先ほど急遽両院議員総会が招集され、鳩山総理が辞任を表明しました。あわせて小沢幹事長も辞任することが伝えられました。とりわけ若い議員たちへのメッセージとしてもお話された辞任演説は、これまでの鳩山さんの演説で一番心に響く演説でした。先日このブログで「やっぱり政治は言葉だ」ということを書かせていただきましたが、総理の引き際としては見事だったのではないでしょうか。昨夏の総選挙から今日までのさまざまな出来事を思い出しながら、「これでよかったんだ」という何とも言えない感情が沸き起こってきました。
「短期間で総理が代わるのは自民党と同じだ」という批判があります。でも政権交代という歴史的なことを成し遂げながら、残念ながら現在のところ政策実行面では歴史的な転換を実現できていないのは、政権交代直後にしっかりとした政権運営のシステム転換を行えなかったことに原因があると考えます。その顛末のひとつの象徴が普天間移転をめぐる混乱であったと言えるでしょう。そういう意味では、今回は、まだやり直しが辛うじてきく段階で、もう一度新しい政権運営のシステムを構築しなおして、政策転換の実行を強力に推進していく体制をつくっていく最後のチャンスとなるでしょう。単に選挙目当てにトップの顔を変えた、というのでは意味がありません。鳩山総理の理念をしっかりと引き継いで、総理の無念を実現するための新しい政権運営システムの構築に向けて、私自身も微力を尽くしてまいります。