福島のぶゆきアーカイブ

これまでにWebで公開したものの記録です

安見隆雄先生

〇水戸一高校長、水戸史学会副会長、日本学協会理事などを務められた安見隆雄先生が急逝され、葬儀に参列してきた。

 かねてより水戸学のご指導をいただき、私の水戸一高同窓の後援会では講演もしていただいた。かの平泉澄先生に師事した水戸学の泰斗。その学風は、「維新の魁」などといったヒロイズムに陥ることなく、現代的イデオロギーを持ち込んだヘンテコな解釈をするものでもなく、地道に水戸学の原典を読み込み、解釈を積み重ねるものだった。

 とりわけ、学生の頃から幕藩体制の下での天皇と徳川家の関係をライフワークとされ、会沢正志斎に関する著書や論文なども多く出されていた。先生が一文一文丁寧に解説して下さる会沢正志斎の『退食間話』は、水戸学の神髄を一番わかりやすく説明する講義だったと思う。

 先生からいただいた本には、私あてに「修身、斉家、治国、治天下」と『大学』の言葉が書かれていた。明治維新では実現できなかった、水戸学の正しい理解に基づく王道の政治を行うことを、先生は不肖に期待していただいていたのだと思う。

 私の政治理念や政治姿勢は、私が育った水戸の学風や気風が大きく影響している。このような時代にこそ、先生のご遺志を受け継ぎ、至誠一貫に信念を貫く政治を行うことが供養になるのだと思う。

 ご冥福を心からお祈り申し上げます。

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